お布施について
以前は一族で同じ菩提寺であったり、ご近所も同じ菩提寺であった場合が多く、
お葬儀については本家筋の方やご近所の長老さん方からそれとなくアドバイスを頂くことも出来ましたが、
現在では実家から離れていたりご近所とのお付き合いも以前とは異なることが多く、身近に相談できる方が少なくなりました。
また、忌中の間は喪に服し、49日の間7日ごとにお墓参りへ行ったり、納骨が済んでいなければ、
自宅にお寺様を招いて7日ごとにお経をあげて頂くといった、昔からの風習を維持することも難しくなっています。
そういった状況から、お布施について、身近な方がアドバイスをしてくださる方が少なくなってしまったのも事実です。
以前はお経をあげて頂く度に、ご用意されお渡しすることが多かった様ですが、
現在では下記の項目にてお渡しすることが増えて来ています。
ご用意する金額については、 菩提寺とお檀家になっている関係がございますので、
枕経をあげて頂いた後に、葬儀日時や戒名の件とご一緒に柑談されると良いかと思われます。
もしご予算があるのであれば「この金額でお願いしたい」とお伝えしてみると宜しいでしょうし、
お聞きした際にお寺様から『お気持ちで宜しいです』と言われた場合には、
「他の方はおいくらほど包まれる方が多いのでしょうか?」とお尋ねすると良いかと思われます。
それでも具体的な数字がつかめない場合は葬儀担当者にご相談ください。 また、御布施のお渡し時期も枕経に合わせてご相談されると良いでしょう。
《お寺様にお渡しするのし袋の表書き例》
①「御布施」
枕経の御礼として
②「御布施」
通夜、 葬儀、 戒名(法名料)含む
初七日~百ヶ日法要として
納骨法要(後日の場合は当日までに別途ご用意下さい)
※①と②を一緒にすることもございます
③「御膳料」 (注1)
お斎をしますが、ご出席されない場合にご用意下さい
④「御車代」
交通費としてご用意下さい
(注1)皆さんがいただく「お膳と引出物」を包んでお渡しするのが基本ですが、
暖かい季節は食べ物が傷むので、現金でお渡しする方が良いと思われます。
《お布施をお渡しするタイミングとして》
①…枕経を終えお帰りになる前に
②③④…通夜前又は葬儀前、納骨終了後、後日改めて
例1 ①を枕経後 ②を通夜前 ③④を葬儀前にお渡しします
例2 ②④を通夜前にお渡しします
例3 後日、改めてお寺様へお届けします
お布施を渡すタイミングやルールというのは、なかなか知る機会が少ないですね。
分からない場合は、恥ずかしがらずに周囲の方やお寺様に聞いていただいて結構です。
それでご不安な際は、私たちスタッフがそっと確認することもできますので、
お気軽にご相談ください。