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親から葬儀の相談を受けたときの対応について

高齢の親から「自分の葬儀について話したい」と言われたとき、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?

突然の話に驚いたり、戸惑ったりするかもしれません。

親がエンディングノートや遺書を作成し始めると、自分の最期を見据えた準備に向き合っていることを実感します。このような相談を受けることは、子どもの立場として重要な役割と理解はしても、複雑な感情を持つ方も多いでしょう。

しかし、親が最期について考える姿勢は尊重すべきですし、その準備に寄り添うことは親孝行の一環です。

一方で、どうやって話を進めていけばよいのか、不安に思う方も多いでしょう。 今回は、親から葬儀の相談を受けた際に、子どもとしてどのように対応すればよいかについて、具体的な準備や心構えを中心に解説します。

親の話を受け入れる3つの心構え

1.親の意向に耳を傾ける

親が自分の最期について話すことは勇気のいることです。まずは、その意向にしっかりと耳を傾け、親の思いを受け入れることが大切です。「まだ、早い」「縁起でもない」とうやむやにせず、親の話を尊重する姿勢を持ちましょう。

  • 積極的に聞く姿勢
    親が話し始めたら、真剣に耳を傾ける姿勢を示しましょう。うなずきや相槌を打つことで、親が話しやすくなります。
  • 感情を抑える 
    話の内容が辛くても、感情的にならずに冷静に受け止めることが大切です。 感情が高ぶると、親子であっても話しづらくなってしまいます。

2. 心穏やかに話を進める

親が話しやすい雰囲気を作るために、落ち着いた態度で接するよう心がけましょう。 不可能な要求があったとしても、否定から入るのではなく、次のような対応ができるようにしておくとよいでしょう。

  • 共感を示す
    親の話に共感を示し、気持ちを理解していることを伝えましょう。
    「それは大切なことだね」「わかるよ」といった言葉を使うとよいです。
  • 冷静に質問する 
    わからないことや確認したいことがあれば、冷静に質問しましょう。
    「具体的にはどうしたいの?」など、親が具体的に話せるよう促します。この時、責めるような口調にならないように注意しましょう。
  • 前向きな対応
     現実的に考えて不可能な要求があっても、「その点についてはもう少し考えてみよう」「他にできる方法がないか探してみよう」と前向きに対応を心がけましょう。

3. 家族の意見をまとめる

生前に葬儀について検討する場合には、家族全員の意見を尊重しながら、親の意向を中心に進めていくことが重要です。兄弟姉妹や他の家族とも協力して準備を進めましょう。

  • 家族会議の開催 
    全員が集まる機会を設け、親の意向を共有します。可能であれば、親も参加してもらい、直接話を聞く機会を作りましょう。
  • 意見を調整する
    各々の意見や提案を出し合い、調整していきます。意見が分かれる場合は、親の意向を優先しつつ、全員が納得できる妥協点を見つけます。
  • 役割分担を明確にする
    準備や手続きの役割分担を明確にし、各自の負担を軽減します。 例えば、葬儀社の選定を担当する人、親戚への連絡を担当する人など、具体的な役割を決めます。

葬儀の必要な準備

親から葬儀の相談を受けた後、できるだけ意向に沿った葬儀をするためにはどこから手をつければよいのか悩むこともあるでしょう。 葬儀の準備は一度にすべてを行うのではなく、ステップごとに進めていくことが大切です。 以下に、準備の具体的な手順をまとめたので参考にしてください。

  1. 事前に情報を収集する
    葬儀の形式や流れについて事前に情報を収集しておくことで、親との相談がスムーズになります。インターネットや書籍を利用して基本的な知識を身につけておきましょう。
  2. エンディングノートの活用
    親が希望する葬儀の詳細を記すために、エンディングノートを勧めてみましょう。 親と一緒にノートを確認しながら、具体的な希望や必要な情報を整理しておきましょう。
  3. 葬儀費用の目安を知る
    葬儀費用の目安を知り、親の予算に合わせたプランを提案します。無理のない範囲で、親の希望を叶える方法を考えましょう。また、身近な人の葬儀の話も参考になります。機会があれば聞いてみましょう。
  4. 葬儀会社の選定 
    親の希望に合った葬儀社を選ぶために、複数の葬儀社から見積もりを取り、サービス内容や費用を比較します。現在はインターネットで一括見積も可能ですが、具体的なプランやサービス内容についてはわかりにくい場合があります。 可能であれば、無料相談などを利用して実際に足を運んで費用やプランの詳細について話を聞いてから選定することをおすすめします。
  5. 友人や知人との連絡体制を整える
    親の友人や知人への連絡体制を整えることも重要です。 親が望む形での弔問者リストを作成し、必要な連絡先を確認しておきましょう。
  6. 事前の打ち合わせ 
    葬儀会社が決定したら、事前予約をしておくとスムーズです。 参列者の予定人数、宗教的な儀式の有無など、詳細を確認しながら準備を進めます。 宗教儀式の流れや地域ごとの慣習についても事前に知っておくことで、安心して準備を進められます。

子の立場としてベストを尽くすには

親から葬儀の相談を受けるとき、その話題は重く感じられるかもしれません。 しかし、その瞬間は親があなたを信頼し、大切な話を共有してくれている証拠です。

親が自分の最期について考えることは、非常に深い感情を伴うものです。その気持ちに寄り添い、親が安心して話せるような雰囲気を作ることが重要です。葬儀の相談は一度に全てを決める必要はありません。また、話し合いを重ねるなかで、意向が変わることもあるでしょう。その場合は、柔軟に対応し、新たな希望を取り入れるようにしましょう。

話合いや悩みがある際には以下のような対処法も有効です。

  • リラックスした環境で話す
     リラックスできる環境で話すと、親も話しやすくなります。お茶を飲みながらや、散歩しながら話すのも良いでしょう。
  • メモを取る
    親の意向を正確に記録するために、話し合いの際にはメモを取ることをお勧めします。後で確認する際にも役立ちます。メモには日付と話し合いに参加した家族の名前も記録しておきましょう。
  • 専門家の意見を聞く
     必要に応じて、葬儀社のプロフェッショナルからアドバイスを受けることも考えましょう。専門家の視点からの意見は、親にとっても安心材料となります。
    仙台典礼では、葬儀の事前相談を承っております。費用やプラン、ご希望などについて丁寧にご説明しておりますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

親から葬儀の相談を受けることは、一見難しいことのように思えるかもしれません。しかし、親の気持ちに寄り添い、時間をかけて話し合い、感謝の気持ちを伝えることで、親子の絆を深める大切な機会にもなります。葬儀の相談も準備も一度にすべてを行うのではなく、ステップごとに進めることで、スムーズに対応できます。

最終的には、親が安心して最期を迎えられるように、そして家族全員が納得できる形で見送ることができるよう、心を込めて対応していきましょう。