キリスト教の葬儀式参列マナーみなさんは、キリスト教式のお葬式に参加した経験はあるでしょうか? このデータは平成27年のものなで、少し古いかもしれませんがお葬式のお手伝いをしております私たちの感覚とそう乖離していないといえます。 しかし、日本には熱心なキリスト教徒の方も多く、また海外から移住した方が日本でお葬式をするケースもあります。もちろん、仙台典礼でも「教会プラン」としてキリスト教のお葬式にも対応しております。 今回は葬儀の流れも仏教や神道と異なる点も多い、キリスト教のお葬式でのマナーについてご紹介してまいります。 キリスト教式の葬儀の流れキリスト教には主に「カトリック」と「プロテスタント」の2つの宗派に分かれています。 たとえば、カトリックでは聖書を「神の啓示の一部」として考えますが、プロテスタントは「聖書がもっとも大切」なものだと考えます。
カトリックの葬儀のキーワードは「感謝」カトリックの葬儀では、故人の罪を神にお詫びし、復活の恵みに対する感謝をするための儀式です。 プロテスタントの葬儀のキーワードは「神への祈り」プロテスタントの葬儀の目的は神への祈りをささげること。 キリスト教の葬儀に参列するときの注意点参列する機会が少ないキリスト教の葬儀。仏式や神式の葬儀とは違う、キリスト教の葬儀ならではのマナーをご紹介します。 香典の代わりに「御花料」キリスト教では、葬儀でお香をたくという概念がないので「御香典」とは呼びません。 包む金額は故人との関係性によりことなりますが、相場にあった金額を包みます。 「御花料」は、十字架や百合が描かれたキリスト教にふさわしい不祝儀袋、または水引のついていない無地の白い封筒に包みます。 身近なコンビニエンスストアには、キリスト教の不祝儀は置いていないことも多いので、その際は白い無地の封筒に「御花料」と表書きして包みます。 「御花料」の渡し方キリスト教での葬儀は、教会や葬儀社の会館が会場となります。 キリスト教の葬儀に適した服装キリスト教の葬儀でも、服装のマナーは仏式の葬儀と同じものと考えていただければ問題ありません。男性は喪服やダークスーツ、女性は黒のスーツやアンサンブル、またはワンピースです。靴やバッグなどの小物も黒を選び、派手なアクセサリーなどは避けましょう。 聖歌・賛美歌はできるだけ参加するキリスト教の葬儀では聖歌や賛美歌があります。 キリスト教の葬儀で一番戸惑う場面かもしれません。 お悔みのことば仏教や神道の葬儀ではご遺族に対し「心よりお悔み申し上げます」とお声がけしますが、キリスト教の場合はこのお悔みのことばに気をつけなくてはなりません。 まとめ改めて比べてみると、キリスト教の葬儀は仏教や神道とは祈りの目的や葬儀の意義がちがうのがわかりますね。ちがいをひとつずつ知っていくことで、他の宗教に対する理解も深まるのではないでしょうか。 2019年の『宗教年鑑』によると、日本におけるキリスト教系に分類される宗教団体の総信者数は192万人あまりといわれています。 全宗教人口に占める割合は1.1%なので、キリスト教式のお葬式に参列した経験がある方が少ないのも納得の数字ですが、仙台ではキリスト教会系の私立小学校・中学・高校・大学と他の地域に比べ多く存在しますので、今後参列する機会があるかもしれませんので参考にしてください。 どんな宗教であれ、葬儀の形態であれ、その場にふさわしい行動をするのが大切です。 |
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