「直葬」のメリットと注意点を解説多様化する葬儀の形式の中でも、もっともシンプルな葬儀が「直葬」です。 最近では、金色の霊柩車や大きな花輪を立てるような派手な葬儀はあまり見かけなくたように、葬儀も、小規模でシンプルな内容になる傾向にあります。 今回は、需要が増えている「直葬」の流れと、メリットやデメリットについて解説していきます。 直葬とは?一般的な葬儀との違い直葬の場合は以下の図の通り、ご遺体を安置してから火葬場に移動して、火葬をおこないます。 亡くなったあと、すぐに火葬せずにご遺体を安置する主な理由としては以下のような理由があります。 ・死後24時間以内の火葬は法律で禁じられているため ・死亡届を提出し、火葬許可書を取得しなければならないため ・火葬場の予約方法や手順が決まっているため 家族葬に関する記事はこちら直葬儀が選ばれる理由近年では、通夜式から葬儀告別式といった流れの葬儀から、直葬(火葬式)を選ぶ人も増えています。直葬が選ばれる理由としては、主に以下のような理由があげられます。 遺族の高齢化や核家族化故人に親族が少なかったり、遺族が高齢であったりする場合には、負担を軽減するために直葬を選ぶことがあります。 菩提寺が遠方にあるため長年おつきあいのある菩提寺が遠方にある場合、火葬後に改めて菩提寺や菩提寺のある地で葬儀を選択することもあります。この場合、先に簡易的に直葬(火葬式)を行うことがあります。 宗教観にとらわれない葬儀を選ぶ人が増えた以前は、それぞれの宗教が指定する形式にのっとり葬儀がおこなわれていました。しかし、宗教的な儀式を重視しない場合には、通夜や葬儀が不要と考える方もいます。故人や遺族の意志で宗教的儀式を省いた直送を選ぶ方もいます。 経済的な理由直葬は一般葬や家族葬に比べて葬儀費を抑えることができます。 こういった理由から、2020年の葬儀全体のうち直葬・火葬式の割合が4.9%だったのに対し、昨年2022年には11.4%まで増えているという調査結果があります。 直葬でトラブルを避けるために時間と費用の負担が少ない直葬ですが、トラブルが起こる場合があります。あとから後悔しないよう、事前に対応することをおすすめします。 葬儀までご遺体に対面できないことがある亡くなられてから、24時間は法律で火葬が禁じられているというのは前述の通りです。他には、火葬のスケジュールによっては、火葬ができるまで日数がかかる場合があります。日数が長い場合は、ご自宅での安置は難しいため葬儀社の安置室を利用することになります。ご遺体を葬儀社に預ける場合には、1日ごとに保管料が発生します。また、保管中はご遺体との面会ができず、すぐそばでお別れができないプランがあるので確認が必要です。 役所からの葬祭料が支給されない場合がある遺族の負担を減らすために、健康保険組合や自治体から葬儀費用の一部を負担してもらえる制度があります。埋葬料を受け取るには、遺族が申請しなくてはなりません。健康保険では埋葬料、国民健康保険の場合は葬祭費とよばれています。 親族の理解を得られない場合がある従来の通夜式、葬儀告別式でお別れする葬儀に比べて、直儀は簡素な内容です。 直葬を選択する場合には、故人と遺族の意志や選んだ理由などを伝え、事前に理解を得ておくと安心です。また、通夜や葬儀を省略したかわりに、親族で故人を悼む食事会などを開くことで理解が得られる場合があります。 参列希望者から不満が出る場合がある直葬は基本的に身内のみで行われるため、葬儀に参列できなかった方から不満が出る場合もあります。最近は家族葬の浸透もあり、大きなトラブルに発展することは少なくなってきていますが、希望する方には後日、弔問の機会を設けるなどの対応をおすすめします。 菩提寺に納骨できない場合がある人間関係のトラブルより、深刻なのは菩提寺に納骨できないケースです。 直葬をご希望なら仙台典礼にご相談くださいコロナ禍以降、直葬の需要はおよそ2倍になっています。 仙台典礼では、直葬・火葬式など3つのプランをご用意しております。 |
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