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菩提寺が遠方にある場合の葬儀と埋葬をスムーズに進めるには?

先祖代々のお墓があるお寺のことを「菩提寺」と呼びます。菩提寺の僧侶を招いて葬儀を執り行い、菩提寺のお墓に埋葬するのが一般的です。しかし、菩提寺のある地を離れて生活している方も多いのではないでしょうか。

とくに仙台は「支店経済都市」とも呼ばれるくらい、大手企業の支店が多く地方からの移住者も多い土地です。生まれ故郷を離れ仙台市やその近郊に家やマンションを購入するケースが多く「菩提寺と住む場所が遠くなった」という方からのご相談も多くなっています。

今回は先祖代々の菩提寺が遠方にある場合の葬儀と埋葬をスムーズに進めるためのヒントをご紹介します。

菩提寺と現在の住まいが離れている場合の課題とは?

現在の住まいと菩提寺が遠く離れている場合、葬儀の際にいくつかの課題が生じます。菩提寺はご先祖様が長年守り続けてきた縁の深いお寺で、葬儀や法要を行う上で大変重要な役割を担っています。

距離によっては、交通費や宿泊費を負担することで菩提寺の僧侶に来てもらえる場合もあります。しかし、新幹線や飛行機の距離ともなるとお断りされるケースもあるでしょう。その場合は、菩提寺の僧侶が同じ宗派の近隣のお寺を紹介してくれますので、紹介されたお寺に連絡するとよいでしょう。紹介してもらえるお寺がない場合には、葬儀社の担当者にご相談ください。

菩提寺がある場合は連絡と相談を!

新幹線や飛行機の距離でも、菩提寺への連絡と相談をするのが賢明です。とくに葬儀は住まいのある地域で行い、納骨は菩提寺へと考えている場合には必ず事前に相談をしましょう。一般的な菩提寺の規則では、戒名を受けたお寺以外で納骨はできません。 菩提寺以外のお寺から戒名を授かった場合、納骨を拒まれるというトラブルも発生しています。菩提寺の僧侶を招けなくても、葬儀の進め方や戒名、その後の法要や納骨については事前に相談しておくことが重要です。

菩提寺への相談はどのタイミングでする?

可能であれば亡くなった後ではなく生前に相談するのがベストです。その際に、遠方まで来ていただけるか、難しい場合は住まいの近くのお寺を紹介いただけるかも確認しておきましょう。菩提寺としても、前もって相談があれば同じ宗派のお寺を紹介する準備もできスムーズに対応できます。 ご先祖様のお墓参りに菩提寺を訪れたときに直接相談をする他に、現在では電話やメールでやりとりもできます。必要な手続きについて確認し、しっかりと理解しておくことが大切です。

菩提寺と縁が薄くなっている場合はどうする?

「菩提寺がある」とは聞いていたとしても、具体的なお寺の名前や場所がわからないことも少なくありません。昔はいわゆる「本家のお墓」があり、家に連なる方は同じお墓に入ることもありましたが、すでに何代も代替わりしていれば実質的なおつきあいが途絶えていることも考えられます。

故人が「菩提寺に入りたい」という意志がなかった場合には、葬儀社に相談して新たにお寺を紹介してもらうのもよいでしょう。葬儀社に宗教や宗派を伝えれば、希望に添った菩提寺を紹介してもらえます。紹介してもらう際には、新しくお墓が必要になるのか、葬儀のみを執り行ってほしいのかなど残されたご家族で相談しておきましょう。

菩提寺は手続きをして変更可能

菩提寺は先祖代々の墓所があるお寺であり、他のお寺に移ることは難しいという印象を持つ方も多いでしょう。しかし、正当な手続きをすれば変更することも可能です。「菩提寺のある地域に戻る予定がない」「住まいから近い場所で供養していきたい」などの希望があれば、菩提寺の変更も検討してもよいかもしれません。

お墓ごと移動する

既にある墓石を新しい菩提寺に移転することもあります。遺骨が納骨されていることを証明する「埋蔵証明書」を菩提寺から受け取り、新しい菩提寺からは「受け入れ証明書」という受け入れの際に必要な書類をもらいます。お墓があった場所は、お墓を建立する前の状態に戻さなければならない上、遠方から墓石を移動するため費用が高くなります。また、古い墓石の場合は移動の際に損傷する可能性があります。

新しくお墓を建てる

もともとあった墓石を移動するのではなく、新しくお墓を建てるという選択肢もあります。遠方ではなく、住まいの近くのお寺を菩提寺して供養をしていきたい場合におすすめです。この場合でも、元の菩提寺の「墓じまい」は必要になります。墓じまいとは、現在の墓石を撤去し、更地にして墓地管理者に返還することですが、墓じまいにも相応の費用が発生するので注意が必要です。

どちらの場合でも、お墓を移動する理由と長年にわたりお墓を管理し供養していただいたことに対する感謝を伝えることで、円満に移動ができるでしょう。

まとめ

現在の住まいと菩提寺が遠く離れている場合でも、事前に計画と準備を行うことで、安心して故人を送り出すことができます。大切なのは、ご家族や菩提寺との事前のコミュニケーションをしっかりと取り、柔軟な対応を心掛けることです。

菩提寺はご先祖様のお墓を管理し、供養をしていただく大切なお寺です。また、直系のご先祖様だけでなく親戚などとの繋がりを感じられる場でもあります。しかし、人の移動が盛んになった昨今では菩提寺のある地域と離れた土地に住居を構えるケースが増えています。

現在だけを見ると菩提寺とのおつきあいは薄くなったと感じているかもしれません。しかし、一世代、二世代、三世代と遡れば、密なおつきあいがあり先祖代々とお世話になってきたお寺です。この先、菩提寺とのおつきあいをどうしていくかについては悩むこともあるでしょう。ぜひ、ご家族で話し合って、決めることをお勧めします。

仙台典礼では菩提寺が遠くて僧侶を招けない場合や、菩提寺を移動したいなどのご相談も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。