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インターネットで葬儀会社を選ぶ際の注意点

最近では、タウンページ(電話帳)や新聞広告でお店を探す機会が減り、インターネットを使ってお店を探したり、情報収集することが増えました。 今や、スマホやタブレット、パソコンで気軽に情報収集できるようになりました。

もちろん、葬儀についても同様です。インターネットで「葬儀 仙台」や「家族葬 安い」といったキーワードを検索すると、地域の葬儀会社や葬儀プランなどの情報を簡単に収集することができます。

ただ、実際の葬儀を喪主の経験がある方ならご存じかもしれませんが、ホームページや広告の葬儀費用と実際の葬儀費用にはかなりの差があります。 ホームページや広告に記載の金額は、標準価格ではなくごくシンプルなプランを想定した金額です。そのため、葬儀の日程や会場の大きさ、祭壇のグレード、会葬者への接待費用、宗教者へのお礼(お布施など)によっても最終的な葬儀費用の総額は大きく変わってきます。

今回はインターネット経由で葬儀を依頼する場合に注意しなければならない点について考えてみたいと思います。

検索表示上位の葬儀仲介会社にはご注意

インターネットで葬儀会社を検索する際に気をつけていただきたいのが、検索結果の上位には実際に葬儀を行っていない「葬儀仲介会社」がまぎれていることです。

葬儀仲介会社が多額の広告費用を払い、Googleなどの検索エンジンのスポンサー企業として上位表示されている場合があります。そういった企業はインターネットでの集客が命ですから、実際に葬儀を行う地元の葬儀会社のホームページに比べ、非常に丁寧に作られており、「費用面の安さ」を訴求し、資料請求から葬儀依頼までの動線がスムーズになっています。

しかし、私たちのように、実際に葬儀を執り行っている葬儀社の視点で見ると、葬儀仲介会社の提案するプランは宮城県や仙台市の一般的な葬儀の進行と違っている場合があります。また、「菩提寺がある場合はどうするんだろう?」といった初歩的な疑問について詳しく触れられていないこともあります。

そのため、実際に利用した方の口コミ見ると 「思っていたのとは違った…」 「追加の費用がかなりかかってしまった…」 という感想も目立ちます。

立派なホームページの内容と、実際の葬儀のイメージが違ったという事例も多いため、インターネットで検索した葬儀仲介会社に葬儀を依頼する際には注意が必要となります。

インターネットで葬儀会社を選ぶ際の4つの注意点

インターネットで葬儀会社を選ぶには以下の4つの点に注意してください。

▪注意1 葬儀仲介会社と葬儀会社のホームページの違いを知る

葬儀仲介会社を利用するメリットもありますが、葬儀会社と勘違いしている場合には、後々不都合が出てくる場合があります。

そのため、アクセスしているホームページが「葬儀仲介会社」のものなのか、あるいは「葬儀会社」のものなかを認識しておく必要があります。

見分けるポイントとしては、葬儀会社であれば、その名前や紹介文に「葬儀」「葬式」などの言葉が含まれ、直接葬儀サービスを提供していることが明記されています。一方、仲介会社は「葬儀コンサルタント」や「葬儀アドバイザー」など、仲介・相談業務を行っていることが記載されています。

葬儀会社のホームページでは、具体的なサービス内容やプランが紹介されています。一方、仲介会社のホームページでは、複数の葬儀会社と提携していることが強調されており、見積もりの取得や比較ができることがアピールされているのが特徴です。

 

▪注意2 仲介会社にはマージンが発生する

葬儀紹介サービスを利用することで、多くの人は迅速かつ簡単に葬儀を手配することができます。しかしながら、葬儀紹介サービスには中間マージンが発生します。葬儀会社は葬儀紹介サービスに支払うマージンを上乗せした葬儀費用を請求します。そのため、葬儀紹介サービスを通じて葬儀を手配する場合、直接葬儀会社に依頼するよりも費用が高くなる場合があります。

また、価格勝負になりがちな葬儀紹介サービスではプラン内容を最小限に設定しているため、オプションを追加した場合には葬儀費用が割高になる傾向があります。

▪注意3 葬儀の進行の変更ができない、または変更に追加費用が発生する場合がある

仲介会社を利用すると、葬儀の進行について柔軟に対応できない場合があります。例えば、当日の進行や式次第の変更を希望した場合、仲介会社を通して葬儀会社に連絡を取らなければならず、効率が悪くなることがあります。また、変更によって追加費用が発生することもあります。

▪注意4 菩提寺の葬儀の形式と合わないことがある

葬儀は地域ごとに形式や習わしがあります。地域密着型の葬儀社であれば、地域の形式や習わしに沿ったプランがありますが、葬儀社紹介サービスで選んだ葬儀社がそういったことに対応していない場合もあります。

とくに菩提寺のある方は、お寺の葬儀形式と契約プランが合っていないため、プラン通りに葬儀を進めることができない場合があります。

直接葬儀会社に依頼する場合も同様ですが、葬儀会社を選ぶ前に菩提寺へ確認するようにしてください。まずは、菩提寺から葬儀に必要な内容を確認し、対応できる葬儀会社を選ぶことが重要です。

葬儀を依頼するなら、葬儀会社に直接確認するのがおすすめ

葬儀紹介サービスは、複数の葬儀会社を比較検討したり、相見積もりを取ることができるため、葬儀の手配をスムーズに行うことができます。しかし、葬儀プランや費用に関する具体的な情報については、間に紹介サービスがあるために確認しづらい場合が多々あります。

そのため、葬儀の依頼を検討している葬儀会社には、直接確認することをおすすめします。 ほとんどの葬儀会社は自社サイトを開設しているため、自分の住まいの近くの葬儀会社を検索し、直接連絡を取ることができます。葬儀会社に直接交渉することで、より詳細な情報を得ることができます。

また、葬儀会社紹介サービスを利用する場合よりも、中間マージンがかからないため、費用を抑えられる場合があったり、さらに充実したプランの提案を受けることも可能です。

葬儀会社紹介サービスは便利ではありますが、実際に依頼を検討する段階になったら葬儀会社に直接連絡を取り、具体的な話を進める方がプランの内容と葬儀費用の双方に納得できる葬儀プランを選ぶことができるでしょう。

まとめ

インターネットで葬儀会社を検索した場合、上位表示されるのは実際に葬儀を行っていない「葬儀仲介会社」の可能性があります。これらの企業はあくまでも仲介業者のため、実際の葬儀を行うわけではありません。それぞれの葬儀プラン内容がしっかり決まっており、お客さまの希望や都合により簡単に変更することが出来ない場合もあります。また、それぞれにマージンも発生しますので高額になる場合もあります。

そのため、葬儀をご検討する際には、葬儀仲介会社ではなく、実際に葬儀を行っている葬儀会社に事前相談することをおすすめします。 葬儀は大切な方との最後のお別れです。インターネットの情報や口コミだけでなく、実際に葬儀会社に問い合わせるなどして、後悔のない納得できる葬儀を行える様にネット情報だけでなく、足を運んでその会社の雰囲気や対応など見て選んでいただきたいと思っています。