11月に入ると、郵便局で年賀はがきが販売開始されます。
例年なら、ばそろそ年賀状の準備にかかる時期ですが、年内にお身内を亡くした場合には年賀状ではなく「喪中はがき」の準備が必要です。
毎年書いている年賀状とは違う、喪中はがきのマナーやルールについてご紹介してまいります。
喪中はがきを送る時期は?
誰に送ればいい?
喪中はがきの文面は?
など、初めて喪中はがきを送る方やマナーを確認したい方はぜひ最後までご覧ください。
おさらい 喪中はがきとは
宗教や親等、地域にもより異なりますが、年内に近親者が亡くなった場合、約一年間は「喪中」とし、喪に服す期間となります。
喪中の間は、結婚式や新年のお祝い、新年の挨拶状を控えて亡くなられた方の冥福を静かに祈る習慣があります。
おめでたい新年のご挨拶である年賀状も送るのを控えることになります。
年賀状の代わりに、「喪中はがき」を送るのがマナーとされています。
一般的には「喪中はがき」と呼ばれていますが、正しくは「喪中・欠礼はがき」や「年賀状欠礼状」というそうです。
「欠礼」には「礼を欠くこと、あいさつをしないこと」という意味があり、「喪中につき新年のご挨拶をご遠慮させていただきます」とお知らせするための挨拶状です。
毎年年賀状をやり取りしている方に、一方的に新年のあいさつを控えるのは失礼にあたるため「喪中・欠礼はがき」や「年賀状欠礼状」を出すのがマナーとされています。
喪中はがきはいつまでに届ける?
喪中はがきは年賀状の欠礼挨拶が目的なので、世間一般の方が年賀状を投函する前に出すのが礼儀です。
2023年賀状は12月24日までに投函すると、元日に届くとされているため、喪中はがきはそれよりも前に投函しましょう。
12月に入ると年賀状の準備をはじめる方も多いので、一般的に喪中はがきは11月末までに出すのがよいとされています。
12月中旬になって近親者が亡くなった場合は、喪中はがきを出さずに年が明けてからお知らせと年賀状をいただいた御礼を兼ねて、寒中見舞いを送るとよういでしょう。
寒中見舞いを出す場合は、お正月の松の内(1月7日)を過ぎてから出しましょう。
喪中はがきはどの範囲まで出す?
喪中はがきは一般的に年賀状をやり取りしているすべての方に送ります。しかし、親族や仕事関係の方にはどうしたらよいのか迷うこともあるかもしれません。
あくまでケースバイケースになりますが、喪中はがきを出すうえで参考になさってください。
仕事関係の方
最近は同じ職場でも、年賀状のやりとりをしないことも多々あります。
・年賀状をやり取りしている
・葬儀に参加いただいた
両方に当てはまるならば、喪中はがきをお出しした方がよいでしょう。
また、プライベートな接点がない仕事上の取引先の方には、喪中とせず年賀状を送る場合もあります。お仕事の交友関係を優先して判断しましょう。
親族の方
喪中はがきは、基本的に年賀状のやりとりをしているすべての方に出すとされていますが、お互いに喪中である近しい親族の場合は喪中はがきを省略する場合が多いです。
喪中はがきの例文
喪中はがきの書き方は、とくに厳しいルールがあるわけではありませんが、下記の項目を入れるのが一般的です。
①年賀状の欠礼のご挨拶
喪中であるため、新年のご挨拶を欠礼する旨を伝えます。
×「拝啓」などの事項の挨拶、前文は不要です。
「敬具」などの結語も書かないようようにしましょう。
×「年賀」には新年を祝福するという意味があるので使用しません。
「年始」「新年」「年頭」など別の表現を使用します。
②いつ、誰が亡くなったのかを記す
いつ、誰が亡くなったのかに加え、これまでのおつきあいやご厚意に対する感謝をつたえましょう。
・故人の年齢を記載する場合は数え年で記載(※最近は満年齢での記載もあります)
・年賀状同様に句読点は入れない
・夫婦の連名で贈る場合は、一般的には夫から見た続柄を記すことが多い
例1)義母○○
例2)妻△△の母○○ など
③日付
喪中はがきを記した日付
喪中はがきを出していない方から年賀状をうけとったら?
年内に喪中はがきを出した場合、年賀状を控えてくださるのが一般的です。
しかし、喪中はがきを出していない方から年賀状が届くこともあるでしょう。
その場合は、正月の松の内が明ける1月7日過ぎに寒中見舞いを送りましょう。
寒中見舞いには
・年賀状いただいた御礼
・故人について、喪中であったこと
を伝える返信をしましょう。
喪中はがきの準備はお早めに
最近は、年賀状のやりとりそのものが減少傾向にあります。
そんな中で喪中はがきをどうするべきか悩むこともありますよね。
喪中はがきは
・年賀状をやりとりしているすべての方
・11月中旬~12月初旬までに投函する
のが基本です。
11月の初旬のうちに、喪中はがきについて検討してみましょう。